森林整備ボランティアの為の「安全読本」 ~楽しく安全な活動をめざして~

安全管理読本 表紙 改.bmp
森林作業は「キタナイ」、「キツイ」、「キケン」の3Kと言われています。
しかしながら私ども森林ボランティアにとっては、各人のペースで身体を動かし、汗みどろ、土まみれになることは一種の癒し効果があり、心身ともにリフレッシュできる素晴らしい楽しみとなっています。達成感、充実感、それに環境へのほんのわずかな貢献、これが癖となってリピーターとなり、ついには継続的に参加するようになってきています。一年、二年と経験すると今度は森の恩返しに気がつくでしょう。森の持つ素晴らしい復元力、生命力が私たちに力と感動を与えてくれます。決して「汚い」とか「きつい」ということはなく、「クリーン」で「クール」なものであると確信しています。

「危険?」確かに思いがけないことが起こりますがこれはどこにいても同じと考えたい。会では「作業前の打ち合わせ」を始め、「救急キットの常備・携行」、一番目につくところに「救急病院の電話番号等を大書」するなどの対策を講じています。怪我は本人持ち、と言われますが初めての参加者に対しては最低限の注意・危機管理等目配りが必要です。そして経験者も、経験者なればこそ常に初心を忘れずに作業をすることが求められます。当然のことながら事故はあってはならぬ事であり、いったん事あれば会の存続さえ否定されかねません。会の発足以来、現在に至るまで大きな事故・怪我が無いことの幸せを感じています。
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世の中にはいろいろな安全管理の手引書がありますが、皆さんがそれを熟読し確実に実践されているかは疑問です。そのような中で当会では、会員が自らの経験や知識を持ち寄り、独自の「安全読本」を作製しました。経験者なら誰しも「うぅむ…」と感じてしまう危険の事例集ですが、会のマスコットキャラクターも時折登場するホノボノとした内容です。初心者の方を始め、子供達でも一気に読んでくれるものと思います。

まずは最初に一読して頂き、安全に対する心構えを持った上で、森の楽しさを十分に満喫して頂きたいと思います。

<<安全読本の内容>>
服装編: ヘルメットの着用、長袖・手袋ほか、履物、ゴーグルの使用
作業編: 作業現場往復の注意点、かかり木の処理、かかり木の放置禁止、伐採、ロープの扱い、一人作業の禁止、上下作業の禁止、竹の伐採、伐採木の処理、枝打ち、作業道具の使用、熱中症の予防、タバコのポイ捨て、など随時追加

かかり木防止装置
ぼんぼり式簡易高所高架機「ヒッパレータ」


ヒッパレータ 01.jpg「かかり木」の処理は林業の現場はもちろん、森林整備ボランティアの作業でも最も危険な作業です。その防止には「かかり木」にしないことが一番。そのためにはなるべく木の高いところにロープやワイヤーを張って倒す方向を誘導することが必要です。
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このたびぼんぼり山の会では簡単に高所にロープやワイヤーを張れる安全補助道具として「ヒッバレータ」を開発し作業現場で多大の効果を発揮しています。



[標準仕様]
アルミ製6段伸縮式 最高架綱位8.7メートル
伸縮段数を増加することにより更に高架も可



実際の使用例は活動報告(2011.02.20分)LinkIconの画像をご覧下さい。

「ヒッパレータ」に関する問い合わせは、ぼんぼり山の会へのメールでお願いします。

必須! 会に参加される方は、安全シールに必要事項を記入し持参して下さい。  LinkIcon安全シール