第160回定例活動報告
「東の森 (7月20日第3日曜日)」

全体報告<大日向>

泊りの暑気払いを兼ねての定例活動日とあって、泊り組・宴会まで参加の帰宅組・作業だけの組と23名が集まった。会の長老、仕事をやりくりしての久しぶりの参加者、手術からの復活組、今日からメンバーとなった参加者、初参加者、5年前に参加してのちに森林組合で修業をしたHリピーター(?)と多彩な布陣である。特にH氏の技術に期待するところ大である。

メインの作業は「刈り出し」
詳細は別記報告にあるが草木に隠れていた幼樹がようやく陽をあびてホッとしているのを見るのは嬉しいものです。作業は順調に進んだが途中で雨が降り一部を残して終了した。この景色は記憶に残しておきたいし数年後が楽しみである。

そのほかはいつも通り、道路の補修、竹林整備、柚子枝燃やし、元森林組合員による柚子畑の草刈り、元気組の尾根筋での除伐等。

茗荷を大量に収穫し、特に生のまま味噌を付けて食べた味は格別であったし、地元の方から採りたてのトマトの差し入れも嬉しい。コーヒーの出前はコーヒーマスターと手術からの復活者が杖を付きながら届けてくれたが、このははそ道はリハビリ、森林浴に最適である。
また珍しいキノコが採取され、食べられるとのことであるが食する人はいなかった。

恒例の暑気払いは、宴会のみ参加のT君が食事の時も電話とメールで仕事のやり取りをして、現役世代の厳しさを垣間見た時もあるが、若手も交えて老いてますます元気!夜遅くまで延々と続いた。

とにもかくにも怪我も無く無事に作業が続けられるのは嬉しいし、継続は力であるとともに才能の一種でもあると思うがどうだろうか。
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初参加感想

前日までは雨模様の日が続き当日も天気が怪しかったので実は期待値が少し下がっていたのですが、集合場所に行くと多くの会員の方々が集まり皆さんとても楽しそうで意欲的でちょっとびっくり。現地に行って活動に参加してみてその理由がよくわかった気がします。

駅から相乗りの車で移動。間もなく山間部へと入っていき集落へ。開けた裾野を登っていくと程なく基地となるテラスに到着。このテラスは現地で採れた材による手作りで、伊勢神宮の式年遷宮に合わせて作り替えて2代目なんだとか。

私は3年位前に皆伐した跡地にて、ケヤキ、コナラ、クヌギなどの幼樹の刈り出しに参加させていただいた。以前は薪炭林として利用されていたが徐々に需要が減り萌芽更新もされにくい年齢まで大きくなり会で伐採したらしい。
最初刈り出しを始めた地点では草ばかりで幼樹はなかなか見あたらなかったが、数メートル場所を変えると足の踏み場もないくらいに育っていた。会員で専門の方のお話では、陽の当たりやすい場所や種が集まりやすい地形など種々の条件の違いにより生育状況が異なってくるが概ねうまく更新されているとのこと。現場を見ながら森の生育や樹木の特徴などのお話を聞けて大変勉強になります。
お昼は基地に戻ると、嬉しい具沢山のお味噌汁と畑で取れたというトマトとミョウガのご褒美が待っていた。食後の珈琲まで準備され午前の労働の疲れが癒されると同時に午後の活動への鋭気が養われる。
テラスに腰掛けると、人の手が入ったことで空気の通りの良くなった林を背に、正面は里山の風景と向かいの山容を見渡せる。今は尾根筋まで見通せるこの森は、整備する前は薮山状態だったらしい。会によって少しずつ何年もかけて手を加えていってここまでになったとのこと。まとまった人数が集結し、また継続してやっていかないことにはなかなか実現できないことで、それを可能にする魅力がこの会にはあるのだと思います。

午後の作業は予報通り雨が降ってきたので早めに終了。今日の活動で植物を刈っては放たれる天然アロマやフィトンチッドを全身に浴び、ついでに蚊取り線香の煙にも燻されましたが、梅雨の合間の緑鮮やかな7月の森を堪能できました。

私はこれまでいくつかの森林ボランティア活動に参加してみましたが、ぼんぼり山の会は最もゆったりとした雰囲気のところでした。皆さん自分のペースで出来ること興味の有る活動をしながら、自然と成り立っている緩やかな会のまとまりがあり、知恵やアイデアを持ち寄っては様々な活動が継続可能となって、この心地よい森が作られたのだなーと。

素人からベテラン、老若男女の誰でも受け入れてくれそうな会の雰囲気に私も心地良く過ごすことができました。是非また参加させていただきたいと思います。ありがとうございました。
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活動報告<原>

この会での参加は5年ぶりとなり、久々の参加となりました。
前回を思い出しながら基地までのアプローチ。確かこのアプローチの途中で何度か休んだ記憶が、今回は難無く基地に到着し当時より体力が少し増したかと。

基地で午前中の作業の説明を聞き現場に移動、現場で○○さんの具体的な方法について説明を受けました。それは、雑木林を以前整備した場所で、雑草の下に隠れた数年の実生のコナラやケヤキを救出する作業です。実生の若木は数センチから、せいぜい20センチ程度のため、注意深く周りの雑草を刈り取り、葉に光が当たるようにします。このような作業は今まで経験がなく新鮮でした。

午後の作業は基地周囲の雑草が伸びてしまったため刈払機で草刈りを行うも、あまり作業が進まないうちに雨のため中止となりきょうの作業は終了。
基地から車まで歩く途中手の指がコムラかえり状態、刈払機を一時間程度操作しただけで!!
4か月ほど刈払機を操作していないだけでこの始末、やはり歳のせいか。


活動報告<北山>

土木班活動報告

山の会設立から7年が経過、最初に造ったテラス裏の山道の階段が昨年あたりから徐々に壊れはじめ、気になっていたが、やっと改修に取り掛かることに。

道は使ってもらうことでより一層道らしくなるものだけに、歩きやすいように歩幅を考えながら階段を組み直し、登り口もわかりやすくすることに。材料を整え作業開始、スリムになったカメラマンも参加し午後の終了までに26段を改修。

残りの改修を終えるにはあと1~2回の作業は必要と思われるが、やることが多い(やり残しが多い?)土木班ゆえ、次回もこの作業をするかどうかは定かではありません。
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活動報告<草野>

活動報告 「刈り出し」 
柞の森の広葉樹を伐採開始から4年、伐採の効果はクサギやカラスザンショウ、ジャケツイバラなどのパイオニア樹種、タケニグサなどの草の繁茂という形で表れています。しかし、その下の地面には、コナラやケヤキの稚樹が芽生えて光を求めて必死に生きているはずです。これらの有用な広葉樹の林として若返りさせるための老齢な上木の伐採でした。

いわゆる後継樹を雑草雑木の中から刈り出して光を当て光合成を促進させ、雑草などとの競争を手助けするのが「稚樹刈り出し」です。天然更新補助作業と言います。人工植栽は、苗木を植えますが、天然更新はあくまでも自然の力で芽生えたものを育てます。そのために、「地かき」(落ちた種が発芽しやすいようにあらかじめ地面の雑草などを除去しておく作業)や「刈り出し」(稚樹を刈り出す)があります。この後には、刈り出された苗木の雑草などとの競争を助ける「下刈」と続きます。まずは目的とする樹種の苗木を見つけ出して苗木にする作業と思っていいでしょう。
刈り出し①.jpg刈り出し作業①刈り出し作業②.jpg刈り出し作業②エノキの葉にいたゴマダラチョウの「幼虫.jpgエノキの葉にいたゴマダラチョウの幼虫

柞の森は昨秋、コナラが豊作でした。この春には発芽しているコナラを沢山見ることができました。彼らはこのままでは雑草に負けて消えてしまう運命です。それに光をあてる大事な作業です。作業には10人ほどが参加しました。手鎌や鋸、剪定ばさみを使い地面にはいつくばるようにして、コナラや、ケヤキを見つけ出し周囲を刈ります。藪の中、草いきれですぐに汗びっしょりになります。中には、ジャケツイバラやクマイチゴなどトゲのある植物があって痛い目にあいます。

午前中の作業で作業歩道の上部を、午後は雨に降られて作業歩道の株を一部やリ残しましたが初めての体験をみなさん根気よくやっていただきました。実はわたしも知識はあっても実際に作業をやったのは初めてでした。私は、今は藪でも、50年先の立派な森を想像しながら作業しました。想像は膨らみ楽しい作業になりました。また、この作業は生えている樹木や草を意識して名前を言いながら刈るので、植物を確認する勉強になりました。

藪の中、有用な落葉広葉樹の稚樹は、コナラ、ケヤキ、ホウノキ、イタヤカエデなどがありました。これらの稚樹の多いところでは1m2に20本程度、ヘクタールにすると20万本、少ないところでも5本程度はあり、ヘクタール当たり5万本となります。人工植栽がヘクタール当たり3千本ですからいかに多いかが分かります。でも、この後の種間競争や種内競争に敗れたり、病気や、虫害、動物の被害などで、実際に大きな木になるのはこのうちの200~700本ではないでしょうか。このようにバラつきがあるのは、母樹の位置、種が貯まりやすい場所、湿り気(落ち葉が種の上に降ると乾燥が防げて発芽する)などの影響でしょう。
刈り出されたコナラ大きな稚樹.jpg刈り出されたコナラ大きな稚樹コナラ稚樹.jpgコナラ稚樹タマゴタケ.jpgタマゴタケ
びっしり生えるケヤキ稚樹.jpgびっしり生えるケヤキ稚樹刈り出されたケヤキ稚樹.jpg刈り出されたケヤキ稚樹刈り出された野鳥の巣.jpg刈り出された野鳥の巣神秘的な青色コリルの卵 (2).jpg神秘的な青色コリルの卵

写真は、作業状況と刈り出されたコナラやケヤキです。刈り出されたのは稚樹だけではありませんでした。メンバーの一人Kさんがアラカシの株に野鳥の巣を見つけました。中にはウズラの卵大のはっとするような青い卵が4個、調べたらコルリの巣のようです。大木のままではなかったでしょう。藪が出来たことで野鳥の巣作りに会う環境になったのでしょう。
無事に育つことを祈ってそこは刈り残しました。次回には可愛い小鳥が鳴き声を上げているか…。
この日は、Kさんがタマゴタケを獲ってきたりや、Yさんがゴマダラチョウの幼虫も見つけました。

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7月5日第1土曜日

悪天候の影響で活動は中止となりました。

全体報告<大日向>

天気予報では引き続き雨、そして午後は曇り。
行ってみなくては解らないという人だけがが集まりましたがやっぱり雨。
それも昨日よりは酷いとは…残念!

今日の参加者は楽しみにしていた外国人2名が雨で欠席、初参加者1名、リピーター1名、メンバー6名、計8名。あつかましくも前自治会長宅に押し寄せて雨にむせぶ山を眺めながら茶菓を戴いてしまいました。

その後、元気組は雑山から尾根筋一周、二番手はははそ道を巡遊、三番手は会長宅引き続き滞留で過ごした。テラスではメンバーが植栽したアジサイが雨にぬれて色鮮やかに咲いており、茗荷も猛々しい程の勢いで伸びてました。

雨のぼんぼりも悪くは無いなと負け惜しみを云いながら早めの下山となりました。
五日市駅では雨がやんで、天気予報は当たっていた。
霧雨の中山思う仲間集まるTさん宅で.jpg霧雨のなか山思う仲間集まるTさん宅で紫陽花小路に根付いたよ.jpg紫陽花小路に根付いたよ半夏生(半化生)が満開.jpg半夏生(半化生)が満開




初参加感想<仁尾>

「ぼんぼり山の会」に体験参加して

6月15日、武蔵境駅前のスイングビルで武蔵野市民社会福祉協議会等の主催する「お父さんお帰りなさいパーティ」に参加しました。定年前後の人達に退職後も充実した時間を持ってもらいたいとの目的で、地域活動に参加するきっかけの場として、毎年一度開かれており、今年で15回目だそうです。たまたま訪れた武蔵野市のボランティアセンターで、幸運にも翌日パーティが開催されることを知りました。来年退職を予定しており、早速出席し、その場で「ぼんぼり山の会」の活動についてお伺いすることが出来ました。

私は四国徳島の山奥の出身ですが、帰郷するたびに山林が荒廃していくのを目の当たりにし、気にかかっていたこともあり、里山整備に取り組んでおられる会の活動に興味を持った次第です。ホームページも拝見し、ぜひ体験参加してみたいと思いメールしたところ、早速快諾のメールをいただくことができました。

7月5日はあいにくの小雨でしたが、五日市駅で会員の皆様と合流し、現地では整備地区を案内していただきました。会員の皆さんの長年の活動で、着実に整備が進んでいる様子を拝見し、また安全第一、各人の体力に合わせた活動内容の説明を受け、体力に自信のない私も一安心しました。地主さんのお宅では、お菓子をいただき、また昼食をしながらの懇談にも加わることができました。久しぶりの充実した一日でした。

次回からは少しずつ整備作業を教えていただけることを楽しみにしております。
今後ともよろしくお願いします。
霧雨煙る山裾かな.jpg霧雨煙る山裾かな初参加のNさんを案内.jpg初参加のNさんを案内


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